OLD WORKS

by jj1odm


■ Apple II Disk Track Reader
■ ROM Writer & Emulator
■ ACRTC (HD63484) board
■ 2HD FDD (uPD765) interface for IBM-XT
■ graphics LCD interface for IBM-XT
■ FBX24 interface for IBM-XT
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■ Apple II Disk Track Reader


Apple II の FD インターフェースカードと FD ドライブの間に接続して現在のトラック位置を表示する装置です。 あまり大きな声では言えませんが、プロテクトされたFD(ゲームソフト)をコピーする時のトラック位置を解析する目的で作った物です。 (当時秋葉原では LED を沢山並べた似たようなトラック位置を読み取る装置を売っていました。)

Apple II の FD インターフェースは非常にシンプルで一般的な FDC コントローラは使用せず、同期を取る為の簡単なステートマシーンロジック とソフトウエアだけでコントロールしていました。FD ドライブの方も磁気ヘッドアンプとモーター類のドライバーだけというシンプルな回路構成 になっています。

トラック位置の指定も 4 相のステッピングモーターのドライブ信号を直にソフトでコントロールする仕組みなので、 このトラックリーダーはその信号の変化を読み取ってトラック位置を表示しています。(クォータートラックに対応)

アクリルのパネルがあると真新しく見えますが、パネルを外すと大分年季が入っているのが分かります。 今なら PIC か何かを使ってもっとコンパクトに作れますが、当時のコントローラとしては Z80 が一般的でした。



■ ROM Writer & Emulator


ROM ライターはその場しのぎを含めて何台も作りましたが、これが唯一形の残っている物です。 作った当時は 2764 と 27128 (書き込み電圧 21V 専用)のみでしたが、その後余ったポートを使って書き込み電圧 12.5V の切り替えと 27256 / 27512 に対応しています。

ROM エミュータ機能は 8086 や 68000 の 16bit バスに対応する為 2 チャンネル分搭載しています。 但し対応する ROM が 2764 と 27128 ですが当時はこれで充分でした。

下の写真は、この ROM ライターを PC8801 で使用していた時のインターフェースボードです。 ROM ライターは 8bit 簡易バス(20pin) で接続しますが、この PC8801 のインターフェースボードには 8bit 簡易バス 2系統と 8255 を2個搭載しています。 (PC8801 以外に Apple II でも 8bit 簡易バスのインターフェースカードを作って主に CP/M で使用していました。)



■ ACRTC (HD63484) board


日立の ACRTC (HD63484) を使ったグラフィックボードです。色数こそ 3bit 画素と少ないですが 256Kbit DRAM * 12 個 384Kbytes 搭載して最大 1024 * 1024 dot のリニアなグラフィック空間が扱えました。 (実際の表示エリアは水平同期 15K のインターレースで 720 * 480 dot で使用していました)

隣の写真は、このグラフィックボードを PC8801 で使用する為のインターフェースボードで 8bit バスモードで接続していました。 中央で金色に光っている石は浮動小数点演算を行う為に搭載した AMD の AM9511 です。


■ 2HD FDD (uPD765) interface for IBM-XT


IBM-XT で PC98 の 5.25inch 2HD フォーマットや PC88 の 8inch 2D (CP/M) フォーマットのフロッピーを扱う為に 作った(uPD765 使用)2HD FD インターフェースボードです。(割り込み / DMA 対応)

PC98 の 2HD FD (MS-DOS) はデバイスドライバーで対応しましたが、CP/M フォーマットの FD は変換する専用のアプリを作って対応していました。 当時 minix (linux 登場以前) でもドライバーソフトを作って使っていました。

ちなみにこのボードは ISA バスの前身である 8bit の IBM-XT バス用です。(リソースが重ならなければ ISA バスでも使用可能)

予断ですが現在の 1.44M のファーマットがまだ無かった当時、セクタ間の GAP を小さくして1トラック辺りのセクター数を増やした フォーマッターを作って主にバックアップ目的で使っていました。 (PC98 の 1 セクタ 1024 バイトをベースにしたので現在の 1.44M と互換性がありませんでした)


■ graphics LCD interface for IBM-XT


秋月で入手した STN モノクログラフィック LCD ユニット (560 * 192 dot) の制御回路です。 画面の上下半分を個別にスキャンする都合でメモリーマップが不連続な構成になっています。 インターフェースは IBM-XT の空いている 16Kbytes の空間にマッピングして使用していました。

インターフェ−ス基板には他に漢字 ROM を搭載して IBM-XT でも SHIFT-JIS の漢字を表示できるようにしていました。 (漢字は縦方向半分に圧縮して表示していた為つぶれて判読出来ない文字もありました) 最後の写真はプリンターポートを介してボードを接続して昔のデモを再現したものです。


■ FBX24 interface for IBM-XT


テクネ社製フレームバッファー FBX24 (ACRTC:HD63484/dot:24bit/memory:3Mbytes)を IBM-XT で使用する為のインターフェースカードです。

主に PC98 で使用していましたが、IBM-XT でも使えるように 8bit <=> 16bit バス変換を行なって IBM-AT 用のインターフェース ライブラリーがそのまま使えるようにインターフェースカードを作って使用していました。
(FBX24 には当時 PC98用 と IBM-AT用 のインターフェースカードがありました)


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